君ともう一度、 恋を始めるために
しばらくの間、玲奈は泣いていた。
それでも涼の気持ちは柚葉にあるのだと知ると、諦めたように顔を上げた。
「私のとった行動は間違ったものだった。そのことで柚葉さんや娘さんに迷惑をかけてしまったことは悪いと思っています。弁償でも損害賠償でもさせていただきます。でも、4年前自ら涼の前を去ったのは柚葉さんの意思よ」
「わかっている」
柚葉の心をつなぎとめておけなかった責任は涼にもある。
「私は自分が何を失っても、他人にどう思われても、どんなことをしても涼と共にいたいと思っているのに、簡単に逃げ出してしまった柚葉さんが許せなかったし、4年経った今でも涼が柚葉さんを追いかけていることが我慢できなかったのよ」
「玲奈・・・。それでも、俺は柚葉が好きなんだ」
涼はすべての責任が自分にあるように感じていた。
そして、玲奈に対する憎しみは少しずつ薄れていた。
その後、玲奈は静かに席を立ちホテルを出て行った。
それでも涼の気持ちは柚葉にあるのだと知ると、諦めたように顔を上げた。
「私のとった行動は間違ったものだった。そのことで柚葉さんや娘さんに迷惑をかけてしまったことは悪いと思っています。弁償でも損害賠償でもさせていただきます。でも、4年前自ら涼の前を去ったのは柚葉さんの意思よ」
「わかっている」
柚葉の心をつなぎとめておけなかった責任は涼にもある。
「私は自分が何を失っても、他人にどう思われても、どんなことをしても涼と共にいたいと思っているのに、簡単に逃げ出してしまった柚葉さんが許せなかったし、4年経った今でも涼が柚葉さんを追いかけていることが我慢できなかったのよ」
「玲奈・・・。それでも、俺は柚葉が好きなんだ」
涼はすべての責任が自分にあるように感じていた。
そして、玲奈に対する憎しみは少しずつ薄れていた。
その後、玲奈は静かに席を立ちホテルを出て行った。