Good day ! 4【書籍化】
それから30分後。
TS3はようやくTS2にダウングレードし、大和が機内アナウンスを入れる。
ボーディングブリッジが取り付けられ、乗客が無事に降機を終えると、クルーの皆でホッと息をついた。
「CAの皆さん、長丁場本当にお疲れ様でした」
「いいえ。お二人も悪天候のフライト、お疲れ様でした。久しぶりに無敵の夫婦フライトに同乗出来て、嬉しかったです」
佐々木の言葉に、他のCAも頷く。
「お二人の操縦は安心感が違いますよね。お客様に『雷鳴ってるけど大丈夫?』って聞かれても『ご安心ください』ってドヤ顔しちゃいましたよ、私」
あはは!と明るい笑い声が上がり、そんなCAたちの様子に大和も恵真も安堵した。
二人でフライトバッグを手に、シップをあとにする。
「恵真、見て。空が晴れたよ」
「え、本当だ」
分厚い雲が遠くに去り、青空が少しずつ広がり始めていた。
まるで悩みを抱えていた恵真の気持ちが晴れたかのように……
雲間から真っ直ぐに射し込む陽の光も、恵真の心を明るく照らしてくれる。
「さてと。デブリーフィングしたら双子を迎えに行くぞ」
「はい!」
恵真は笑顔で大和に頷いた。
TS3はようやくTS2にダウングレードし、大和が機内アナウンスを入れる。
ボーディングブリッジが取り付けられ、乗客が無事に降機を終えると、クルーの皆でホッと息をついた。
「CAの皆さん、長丁場本当にお疲れ様でした」
「いいえ。お二人も悪天候のフライト、お疲れ様でした。久しぶりに無敵の夫婦フライトに同乗出来て、嬉しかったです」
佐々木の言葉に、他のCAも頷く。
「お二人の操縦は安心感が違いますよね。お客様に『雷鳴ってるけど大丈夫?』って聞かれても『ご安心ください』ってドヤ顔しちゃいましたよ、私」
あはは!と明るい笑い声が上がり、そんなCAたちの様子に大和も恵真も安堵した。
二人でフライトバッグを手に、シップをあとにする。
「恵真、見て。空が晴れたよ」
「え、本当だ」
分厚い雲が遠くに去り、青空が少しずつ広がり始めていた。
まるで悩みを抱えていた恵真の気持ちが晴れたかのように……
雲間から真っ直ぐに射し込む陽の光も、恵真の心を明るく照らしてくれる。
「さてと。デブリーフィングしたら双子を迎えに行くぞ」
「はい!」
恵真は笑顔で大和に頷いた。