蛍火のような恋だった
「もう、やだなぁ。娘の中学デビューの日くらい、もっと明るく見送ってよー。じゃあ、行ってきます!」
「蛍、薬ちゃんと持った?それから先生にはーー」
「はいはい!じゃ、行くね!」
今日はお母さんの言葉をほとんど遮った。
もう、心配しすぎなんだから。
昇降口にたどり着いたときには、もう緊張がピークを迎えていた。
まずは職員室に行きなさいって、お母さん言ってたっけ。
職員室までの行き方は、前に先生に挨拶に来た時に一度行ったことがあるからわかる。