蛍火のような恋だった
「わかった。じゃあ買いに行こう」
中島くんが優しく微笑む。
かき氷の屋台で私はメロン味、中島くんはレモン味を頼んだ。
かき氷を食べるのも初めてで、ちょっとドキドキした。
「早く食べないと溶けちゃうけど」
隣にいた中島くんは小さく首を傾げる。
「あ…ごめん。私かき氷食べるの初めてだから、ちょっとドキドキしちゃって」
「……初めて?」
中島くんは少し驚いたような顔をしていたけど、目の前のかき氷に夢中だった私はそれにきづかなかった。
かき氷を一口頬張ると、冷たさと甘さが口に広がる。
「おいしい!」
あまりの美味しさに衝撃を受けて、私は何口かを一気に頬張った。
「わっ、なんか頭キーンってする…」
「ふっ、一気に食い過ぎ。…俺のも食べてみる?」
レモン味のかき氷を、中島くんが差し出して来る。
「…いいの?」
「ん」
前の、パンケーキを食べた時みたいで、ちょっとドキドキした。
「わあ、こっちも美味しいね!」