幼なじみに溺れました
親公認
⸻
土曜日の夕方
凛は朝からずっと落ち着かなかった
家の掃除を終わらせ
何度も服を確認して
鏡を見ては深呼吸する
(落ち着け…普通に…普通に…)
(いや 無理)
ピンポーン
ついに玄関チャイムが鳴った
「…き、来た…」
母がドアを開けると
私服姿の凪が軽く頭を下げて立っていた
「こんばんは お邪魔します」
「いらっしゃい 凪くん。来てくれてありがとう」
母はすっかり柔らかい笑顔になっている
「じゃあ、ご飯準備できてるから上がって」
「ありがとうございます」
凪は落ち着いた声で
スッと家の中に入ってきた
その態度が妙に堂々としてて
(やっぱ余裕すぎる…)
リビングの食卓につき
4人で食事が始まる
母は軽く世間話を振ってくる
「体育祭の時は驚いたわよ〜凪くん走るの速いのね」
「たまたまですよ」
「小さい頃からずっと元気だったもんねえ」
「凛がよく負けて泣いてたわ」
「…お母さん、昔の話やめて…!」
凪が静かに微笑む
「凛は昔から負けず嫌いですからね」
「…ほんとにもう」
(なんで普通に馴染んでんの…!)
母がキッチンへ下がり
二人きりになるタイミングが訪れた
凪はすっと凛の耳元に顔を近づけた
「な? 緊張して損だったろ?」
「うるさい…!」
「お前の母さん優しいじゃん」
「そりゃ優しいけど…!」
凪は口元を緩めると
凛の手の甲にそっと自分の手を重ねてくる
「もう公認だな」
「…っ」
「これからもよろしくな」
「……う、うん…」
心臓が爆発しそうだった
でも
(なんだろ…安心感…)
(親の前でこうやって甘やかされるのも悪くない…)
そこに母が戻ってきた
「あら仲良しねぇ〜」
「…ち、違…!」
凪は一切動じず 軽く微笑んだままだった
(ほんっとに…ずるい)
(でも…それが好き)
ーーー
土曜日の夕方
凛は朝からずっと落ち着かなかった
家の掃除を終わらせ
何度も服を確認して
鏡を見ては深呼吸する
(落ち着け…普通に…普通に…)
(いや 無理)
ピンポーン
ついに玄関チャイムが鳴った
「…き、来た…」
母がドアを開けると
私服姿の凪が軽く頭を下げて立っていた
「こんばんは お邪魔します」
「いらっしゃい 凪くん。来てくれてありがとう」
母はすっかり柔らかい笑顔になっている
「じゃあ、ご飯準備できてるから上がって」
「ありがとうございます」
凪は落ち着いた声で
スッと家の中に入ってきた
その態度が妙に堂々としてて
(やっぱ余裕すぎる…)
リビングの食卓につき
4人で食事が始まる
母は軽く世間話を振ってくる
「体育祭の時は驚いたわよ〜凪くん走るの速いのね」
「たまたまですよ」
「小さい頃からずっと元気だったもんねえ」
「凛がよく負けて泣いてたわ」
「…お母さん、昔の話やめて…!」
凪が静かに微笑む
「凛は昔から負けず嫌いですからね」
「…ほんとにもう」
(なんで普通に馴染んでんの…!)
母がキッチンへ下がり
二人きりになるタイミングが訪れた
凪はすっと凛の耳元に顔を近づけた
「な? 緊張して損だったろ?」
「うるさい…!」
「お前の母さん優しいじゃん」
「そりゃ優しいけど…!」
凪は口元を緩めると
凛の手の甲にそっと自分の手を重ねてくる
「もう公認だな」
「…っ」
「これからもよろしくな」
「……う、うん…」
心臓が爆発しそうだった
でも
(なんだろ…安心感…)
(親の前でこうやって甘やかされるのも悪くない…)
そこに母が戻ってきた
「あら仲良しねぇ〜」
「…ち、違…!」
凪は一切動じず 軽く微笑んだままだった
(ほんっとに…ずるい)
(でも…それが好き)
ーーー