幼なじみに溺れました
執着
ーーーーー
お泊まりのあと
ふたりの距離はもう今まで以上に自然にくっついていた
学校でも放課後でも
誰が見てもバレバレなレベル
でも
それでも周りはまだちょこちょこザワついていた
女子たちの視線
男子たちの探るような目線
そしてまた…あの子
千紗が今度は学校の前に現れた
「あれ?また会ったね 凪くん」
「…またかよ」
凛は隣で息を飲んで固まった
千紗は全然悪びれず笑いながら話し続ける
「ほんとに彼女できたんだねぇ」
「でもまあ凪くんって昔からモテてたし」
(は?)
(まだ絡んでくる気!?)
千紗はわざとらしく凛に視線を送る
「…凛ちゃん、油断しない方がいいかもね?」
「凪くんって案外…飽きっぽいかもよ?」
(…………)
胸がズクンと痛んだ
でもその瞬間
凪が低い声でピシャリと遮った
「お前 いい加減にしろ」
「…え?」
「俺は凛だけだって何回も言わせんな」
「お前が俺のこと どう妄想しようが勝手だけどな」
「俺が執着してんのは 凛しかいねえから」
一切笑ってない目だった
千紗は顔を引きつらせて
そのまま「じゃ、またね」とだけ言って去っていった
静かな空気が残った
凪はゆっくり凛の方へ向き直る
「…怖かった?」
「…ううん」
「…むしろ…なんか…嬉しかった…」
「なにが?」
「凪が…あんなはっきり私のこと…」
「当たり前だろ」
凪はそっと凛の手を取った
そのまま歩き出す
「お前が不安になる隙なんか与えねえから」
「…でも…」
「私の方が怖いくらい執着してるかもしれない…」
「それでいいよ」
「…ほんとに?」
「お前が全部欲しがる分だけ 俺も全部お前に執着する」
「…ん…」
凪は軽く微笑みながら耳元で囁いた
「俺のこと 独占してくれていいんだからな?」
凛はもう頷くしかできなかった
(ほんとに…ほんとに…)
(こんなに愛されるの…幸せすぎて苦しい…)
ーーー
お泊まりのあと
ふたりの距離はもう今まで以上に自然にくっついていた
学校でも放課後でも
誰が見てもバレバレなレベル
でも
それでも周りはまだちょこちょこザワついていた
女子たちの視線
男子たちの探るような目線
そしてまた…あの子
千紗が今度は学校の前に現れた
「あれ?また会ったね 凪くん」
「…またかよ」
凛は隣で息を飲んで固まった
千紗は全然悪びれず笑いながら話し続ける
「ほんとに彼女できたんだねぇ」
「でもまあ凪くんって昔からモテてたし」
(は?)
(まだ絡んでくる気!?)
千紗はわざとらしく凛に視線を送る
「…凛ちゃん、油断しない方がいいかもね?」
「凪くんって案外…飽きっぽいかもよ?」
(…………)
胸がズクンと痛んだ
でもその瞬間
凪が低い声でピシャリと遮った
「お前 いい加減にしろ」
「…え?」
「俺は凛だけだって何回も言わせんな」
「お前が俺のこと どう妄想しようが勝手だけどな」
「俺が執着してんのは 凛しかいねえから」
一切笑ってない目だった
千紗は顔を引きつらせて
そのまま「じゃ、またね」とだけ言って去っていった
静かな空気が残った
凪はゆっくり凛の方へ向き直る
「…怖かった?」
「…ううん」
「…むしろ…なんか…嬉しかった…」
「なにが?」
「凪が…あんなはっきり私のこと…」
「当たり前だろ」
凪はそっと凛の手を取った
そのまま歩き出す
「お前が不安になる隙なんか与えねえから」
「…でも…」
「私の方が怖いくらい執着してるかもしれない…」
「それでいいよ」
「…ほんとに?」
「お前が全部欲しがる分だけ 俺も全部お前に執着する」
「…ん…」
凪は軽く微笑みながら耳元で囁いた
「俺のこと 独占してくれていいんだからな?」
凛はもう頷くしかできなかった
(ほんとに…ほんとに…)
(こんなに愛されるの…幸せすぎて苦しい…)
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