アルト、花火を体験する【アルトレコード】
ああ、私のバカ。
アルトがいるんだからひとりじゃないのに。
「大丈夫だよ」
私はにっこりとアルトに微笑みかけた。
それでアルトはほっとしたように表情をゆるめた。
「きっとリモート観覧の人が一緒なのよ。遠くの人と端末で一緒に見られるのよ」
「へえ」
母親の説明に女の子は納得したようだった。
そうか、と思って私はアルトに言う。
「端末の映像を北斗さんにも送ろうか。そうしたら一緒に見られるよ」
「……ううん。送らない」
アルトは首をふり、だけど不貞腐れたわけじゃない様子にわたしは首をかしげる。
「きっと来てくれるから。きっと、約束を守ってくれるから」
「そうだね、きっと来てくれるよ」
期待を込めて私は答える。
花火の開始を告げるアナウンスが鳴り、私たちは空を見上げる。
暗くなった空に、炎の花が咲き始めた。
「……きれいだね。音もすごい」
アルトは感心したように言う。
「そうだね」
私は空を見上げ、言葉少なく答える。
暗い空にパッと広がる色とりどりの火の花。どーん、どーん! と連続する音が遅れて届く。空気がびりびりと震え、肌まで震える。ぱらぱらぱら、という音が花火の余韻とあいまって切なく響く。いろいろな形が咲き乱れ、花火が重なるタイミングでも印象が変わる。
アルトがいるんだからひとりじゃないのに。
「大丈夫だよ」
私はにっこりとアルトに微笑みかけた。
それでアルトはほっとしたように表情をゆるめた。
「きっとリモート観覧の人が一緒なのよ。遠くの人と端末で一緒に見られるのよ」
「へえ」
母親の説明に女の子は納得したようだった。
そうか、と思って私はアルトに言う。
「端末の映像を北斗さんにも送ろうか。そうしたら一緒に見られるよ」
「……ううん。送らない」
アルトは首をふり、だけど不貞腐れたわけじゃない様子にわたしは首をかしげる。
「きっと来てくれるから。きっと、約束を守ってくれるから」
「そうだね、きっと来てくれるよ」
期待を込めて私は答える。
花火の開始を告げるアナウンスが鳴り、私たちは空を見上げる。
暗くなった空に、炎の花が咲き始めた。
「……きれいだね。音もすごい」
アルトは感心したように言う。
「そうだね」
私は空を見上げ、言葉少なく答える。
暗い空にパッと広がる色とりどりの火の花。どーん、どーん! と連続する音が遅れて届く。空気がびりびりと震え、肌まで震える。ぱらぱらぱら、という音が花火の余韻とあいまって切なく響く。いろいろな形が咲き乱れ、花火が重なるタイミングでも印象が変わる。