クズ彼氏の甘く危険な呪縛
香水
ドアの開く音がして、指先が止まった。
スマホの画面だけが、部屋の中でぼんやり光を放っている。
時計の針は、まもなく午前二時を指そうとしていた。
「……チッ」
舌打ちと一緒に、レオの香りと甘ったるいくらいの香水の匂いが部屋を満たした。
「……あ?まだ起きてたのかよ」
複雑な心境から、頷くことも首を振ることもできないまま黙って、私はスマホをなぞる。
あれから、レオは浮気を隠すことをしなくなった。
スマホのロックを外し、女の子からの連絡の通知が表示されるようになった。
知らないキスマークをつけて、知らない香水の匂いをつけて帰ってくる。
私の目の前で、他の女の子に「今無理、後で」なんて気怠く返信することも、もう珍しくなくなった。
すると後ろから、「おい」と低い声が聞こえ、髪を強めに引かれ上を向かされた。
ぐっとレオの顔が近づいて、至近距離で目を合わせられる。
その力強い視線から逸らすことは、私には許されない。
スマホの画面だけが、部屋の中でぼんやり光を放っている。
時計の針は、まもなく午前二時を指そうとしていた。
「……チッ」
舌打ちと一緒に、レオの香りと甘ったるいくらいの香水の匂いが部屋を満たした。
「……あ?まだ起きてたのかよ」
複雑な心境から、頷くことも首を振ることもできないまま黙って、私はスマホをなぞる。
あれから、レオは浮気を隠すことをしなくなった。
スマホのロックを外し、女の子からの連絡の通知が表示されるようになった。
知らないキスマークをつけて、知らない香水の匂いをつけて帰ってくる。
私の目の前で、他の女の子に「今無理、後で」なんて気怠く返信することも、もう珍しくなくなった。
すると後ろから、「おい」と低い声が聞こえ、髪を強めに引かれ上を向かされた。
ぐっとレオの顔が近づいて、至近距離で目を合わせられる。
その力強い視線から逸らすことは、私には許されない。