幼馴染のその先へ
第4章
ー逃げないー
美奈が背を向けて歩き出した瞬間
もう
俺の中の何かが切れた
「…美奈!!」
思わず呼び止める
美奈の足が止まる
振り返らない背中を
一気に追いかけた
「なぁ…」
声が少し震えてた
「お前さ…」
「何がしたいんだよ」
美奈がゆっくり振り返る
「…は?」
止まらなかった
「言わなくていいとか言ったのもお前だろ
なのに 何だよ 男と飯とか…
さっきの告白のあとも…
わざわざ付き合うの?とか聞いてきたり」
「結局 どうしたいんだよ」
美奈は目を大きく見開いたまま
少し唇が震えてた
「…怖かったんだもん…」
「怜が何も言わないから…」
「もし私だけが好きで、怜は違ったら…って思ったら…
言わせるのも…怖かったんだよ…!」
涙がじわっと浮かぶ
「…だって あの時…
雨宿りの時だって…私が
言わなくていいって…言ったせいで
だから…今さら私から聞くなんて…」
その瞬間
全部繋がった
俺が踏み込めなかったのも
美奈が引いてたのも
お互い
怖がってただけだった
「…バカかよ」
喉の奥が詰まる
「俺だってずっと好きだったわ…最初からずっと」
「お前が他の奴と飯行ったの 見たときとか
マジで胸ん中ぐちゃぐちゃになってたわ」
美奈は震えたまま
涙浮かべて言った
「…私だって怜が他の子に告白されてんの見て…苦しかった…!」
もうたまらなかった
俺はそのまま腕を伸ばして
美奈を引き寄せた
ぎゅっと抱き締める
「もう逃げんなよ」
「…逃げない
ずっと…怜が好きだったよ」
「俺もだ」
やっと
ずっとすれ違ってた気持ちが噛み合った
強がりとすれ違いを繰り返した俺たちは
やっと分かり合えた
もう
俺の中の何かが切れた
「…美奈!!」
思わず呼び止める
美奈の足が止まる
振り返らない背中を
一気に追いかけた
「なぁ…」
声が少し震えてた
「お前さ…」
「何がしたいんだよ」
美奈がゆっくり振り返る
「…は?」
止まらなかった
「言わなくていいとか言ったのもお前だろ
なのに 何だよ 男と飯とか…
さっきの告白のあとも…
わざわざ付き合うの?とか聞いてきたり」
「結局 どうしたいんだよ」
美奈は目を大きく見開いたまま
少し唇が震えてた
「…怖かったんだもん…」
「怜が何も言わないから…」
「もし私だけが好きで、怜は違ったら…って思ったら…
言わせるのも…怖かったんだよ…!」
涙がじわっと浮かぶ
「…だって あの時…
雨宿りの時だって…私が
言わなくていいって…言ったせいで
だから…今さら私から聞くなんて…」
その瞬間
全部繋がった
俺が踏み込めなかったのも
美奈が引いてたのも
お互い
怖がってただけだった
「…バカかよ」
喉の奥が詰まる
「俺だってずっと好きだったわ…最初からずっと」
「お前が他の奴と飯行ったの 見たときとか
マジで胸ん中ぐちゃぐちゃになってたわ」
美奈は震えたまま
涙浮かべて言った
「…私だって怜が他の子に告白されてんの見て…苦しかった…!」
もうたまらなかった
俺はそのまま腕を伸ばして
美奈を引き寄せた
ぎゅっと抱き締める
「もう逃げんなよ」
「…逃げない
ずっと…怜が好きだったよ」
「俺もだ」
やっと
ずっとすれ違ってた気持ちが噛み合った
強がりとすれ違いを繰り返した俺たちは
やっと分かり合えた