月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
待つだけなんて嫌!
「クレハ……」
「ジャラールさんの側を離れたくないの!」
すると次の瞬間、私はジャラールさんの胸の中にいた。
「えっ……」
「クレハ!君って人は……」
迷いながら、私の背中に両腕を回すジャラールさんがいた。
「ジャラール王子!」
家臣が戻ってきて、ジャラールさんは私から離れた。
「サマド王が謁見をお許しになりました。」
「解った!」
ジャラールさんはハーキムさんと顔を合わせると、二人で部屋を出て行った。
それで大人しく部屋で待っている私じゃないもんね。
二人に見つからないように、後を付ける。
長い廊下の後、とてつもなく広い広場に出た。
ずっと奥には、大きな椅子に座る誰かがいる。
「サマド王。お忙しい中謁見をお許し頂いた事、有り難く存じます。」
「ああ。我が息子、ジャラール王子の申し出とあれば、いつでも時間を作ろう。」
低い声、多くの髭をたくわえている大柄の人。
「クレハ……」
「ジャラールさんの側を離れたくないの!」
すると次の瞬間、私はジャラールさんの胸の中にいた。
「えっ……」
「クレハ!君って人は……」
迷いながら、私の背中に両腕を回すジャラールさんがいた。
「ジャラール王子!」
家臣が戻ってきて、ジャラールさんは私から離れた。
「サマド王が謁見をお許しになりました。」
「解った!」
ジャラールさんはハーキムさんと顔を合わせると、二人で部屋を出て行った。
それで大人しく部屋で待っている私じゃないもんね。
二人に見つからないように、後を付ける。
長い廊下の後、とてつもなく広い広場に出た。
ずっと奥には、大きな椅子に座る誰かがいる。
「サマド王。お忙しい中謁見をお許し頂いた事、有り難く存じます。」
「ああ。我が息子、ジャラール王子の申し出とあれば、いつでも時間を作ろう。」
低い声、多くの髭をたくわえている大柄の人。