月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「ヘサーム王子の元へ行って、軍が揃ったか見てくる。」
ジャラールさんはそう言って、向こうへと行ってしまった。
「どうしよう、ハーキムさん。」
「なんだ。どうした。」
「私、すごく幸せかも。」
両手で顔を押さえた。
「そんなにジャラール様が好きか。」
「えっ、あっ、まあ……」
叶わないと思ってた。
なのに、なのに、なのに!
「はああああ!」
幸せ過ぎてため息が出る。
「それはよかったな。」
心なしかハーキムさんの機嫌が悪い?
「悪かったですね。私のような身分違いの者が、ジャラールさんといい仲になっちゃって。」
「別によい。恋愛は自由だ。正式に妻に迎えるというのであれば、話は別だがな。」
その言い方にカチンと来る。
「何よ、その言い方。そう言えばさっき、ヘサーム王子の奥さんも美女とか言ってたわよね。さてはハーキムさん。女を容姿で選ぶタイプ?」
私の質問にハーキムさんは、白い目で私をじーっと見つめる。
ジャラールさんはそう言って、向こうへと行ってしまった。
「どうしよう、ハーキムさん。」
「なんだ。どうした。」
「私、すごく幸せかも。」
両手で顔を押さえた。
「そんなにジャラール様が好きか。」
「えっ、あっ、まあ……」
叶わないと思ってた。
なのに、なのに、なのに!
「はああああ!」
幸せ過ぎてため息が出る。
「それはよかったな。」
心なしかハーキムさんの機嫌が悪い?
「悪かったですね。私のような身分違いの者が、ジャラールさんといい仲になっちゃって。」
「別によい。恋愛は自由だ。正式に妻に迎えるというのであれば、話は別だがな。」
その言い方にカチンと来る。
「何よ、その言い方。そう言えばさっき、ヘサーム王子の奥さんも美女とか言ってたわよね。さてはハーキムさん。女を容姿で選ぶタイプ?」
私の質問にハーキムさんは、白い目で私をじーっと見つめる。