月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「ハーキムの部屋に別室がある。侍従専用の部屋だから、悪くはない。今夜はそこで休んでくれ。」

そう言うとジャラールさんは、自分の部屋の扉を開けた。

「あ、あの!」

私はジャラールさんの腕を掴んだ、

「私はっ!お、同じ部屋でも……いいと……思って……います……」

「クレハ……」

言った!

でもジャラールさんは、私の事誰にも渡さないって、俺のモノだって言ってくれたもん!

このチャンスを逃したら、私絶対後悔する!


「ジャラールさんっ!」

その瞬間、ハーキムさんに首元を捕まれた。

「おい!クレハの部屋は、こっちだって言われただろう。」

「ハーキムさん?」

恐る恐る振り返ると、そこには睨みをきかせたハーキムさんが!

「さあ、行くぞ。」

そしてそのまま、廊下の反対側の部屋へ。

「えっ?ちょっと!待って!」

「おやすみ、クレハ!」

「ジャラールさんっ‼」

ジャラールさんの笑顔を見終わった後、部屋の扉は閉まってしまった。

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