月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「ジャラール王子。あなたの言う事は分かる。だがこのオアシスは小さい。ここでは兵士全員が野宿する事も叶わぬ。やはりここは、宮殿の跡地に無理やりでも進むしかない。」
「仰る通りです、ヘサーム王子。私も同じ考えです。ですがもうしばらく、もうしばらくだけクレハを休ませて下さい。」
ああ、辛い。
好きな人にここまで言わせている私が、情けなくて涙が出てくる。
「行って下さい、ジャラールさん。」
「クレハ?」
私は無理やり、身体を起こした。
「私はもうしばらく休んだ後、夜になるまでには追い付きます。ですから先に行って下さい。」
私の精一杯の気持ち。
「分かった、クレハ、では私もそなたと一緒に残って……」
私はジャラールさんの手を握った。
「いけません。ジャラールさんは、ヘサーム王子と一緒に王様とネシャートさんを助け出す方法を練らなければ。私に構っている暇はありません。」
「しかし!」
「仰る通りです、ヘサーム王子。私も同じ考えです。ですがもうしばらく、もうしばらくだけクレハを休ませて下さい。」
ああ、辛い。
好きな人にここまで言わせている私が、情けなくて涙が出てくる。
「行って下さい、ジャラールさん。」
「クレハ?」
私は無理やり、身体を起こした。
「私はもうしばらく休んだ後、夜になるまでには追い付きます。ですから先に行って下さい。」
私の精一杯の気持ち。
「分かった、クレハ、では私もそなたと一緒に残って……」
私はジャラールさんの手を握った。
「いけません。ジャラールさんは、ヘサーム王子と一緒に王様とネシャートさんを助け出す方法を練らなければ。私に構っている暇はありません。」
「しかし!」