月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「何を考えているんだ、クレハ。私はノーマルだぞ。」

「えっ?じゃあ、女の人を好きって事?」

「一体お前は何を言っているんだ!私は女は好きじゃない!」

「だってさっきナディアさん、ノーマルだって……」

「私は女だ‼」

「えええええええええ‼‼」

辺りに私の叫び声が響く。


「ムククククッ!ヒーヒーヒー‼」

後ろでハーキムさんが、お腹を抱えて笑っている。

「だってナディアさん!ターバンしてるし、刀持ってるし!」

「私はこれでも、ジャラール様の護衛だぞ?女の身なりで護衛が務まるか!」

絶句。

女が男の格好をするなんて。

完全に騙された。

「これは、早くジャラール様に知らせねば。」

ハーキムさんは、まだ笑っている。

「もう!ハーキムさん知っていたなら、なんで早く教えてくれなかったんですか!」

「てっきり知っていると思っていた。それにしてもナディアを男だと思っていたとは!やはりクレハだ!」

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