月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
それに、その碧のオアシスよりも遠いと言った駱駝が見えるなんて。

やっぱり視力が抜群にいいとしか、思えない!

と言うか、下手すると碧のオアシスまで、ジャラールさん、見えてるのかな。


「よし!行こう、クレハ。」

「は~い。」

砂山の中。

この暑い砂漠の中を、ジャラールさんと一緒に、徒歩の旅。

嬉しいんだか、大変なのか。

それにしても、今日中に碧のオアシスに着いて、精霊に会ったとしたって、その後どうやって、援軍に加わるの?

「ジャラールさん。援軍はいつ宮殿に着きそうなんですか?」

「明日の昼には、宮殿の近くの森に着く。そこから裏道を通って、宮殿の中に忍び込む。」

「じゃあ……精霊に会ったら、半日で宮殿の近くの森に行かなきゃいけないって事?」

「……ん。そうだな。」

そうだなって!

呑気に言ってる場合じゃないよ!

駱駝もないのに、どうやって半日で宮殿まで行けるのさ!

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