月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
無謀な旅のスケジュールに、私は既に半泣き状態。

く~。

なんでこう言う時に限って、砂嵐とか来て、駱駝を持って行ってしまうかな。

「クレハ!笑え!」

「ジャラールさん……」

「辛い時こそ、笑うんだ。」

「はははっ……」

「そうだ!クレハ!はははっ!ははははっ!」

「ははっ……」

なんかジャラールさんと、テンションの違いを感じる。


二人で砂漠の中を歩いて、しばらく経っただろうか。

「クレハ。あの小高い丘が見えるか?」

ジャラールさんに言われ、目を凝らした。

私の目も慣れたせいか、地平線にボーッと、言われた小高い丘が見える。

「あれを通り越せば、碧のオアシスだ。」

いつもだったら、やった!もう少しだ!

と意気揚々となるんだけど、何せその小高い丘は、地平線。

そこに行くまで、あとどのくらいかかるの~!

と言うのが、正直な感想だ。

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