月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
一口ゴクンと飲んで、頭を下げながら、水筒をジャラールさんに返すと、そのままの勢いで、ジャラールさんも一口飲む。

うひゃっ!

こ、こ、これは!

間接キス!?


って、さっき本当のチューしちゃったよ。

今さら照れるモノでもないじゃん?


「なあ、クレハ。」

「は、はい?」

「今さらかもしれないんだが……」

うわっ!

来た!

以心伝心!?

もしかして、ジャラールさんも照れてるの?


「オアシスの精霊に会いに行く、本当の理由を教えてくれないか?」

私の膝が、ガクッとなる。

「クレハ?」

「はははっ!そうそう、理由。」

何が以心伝心だ。

全然違うじゃない、私!


「そうですね。何から話せばいいのかな。確かジャラールさんは、私が緑のペンダントを持っている事を知ってるんですよね。」

「ああ。ペンダントが、クレハを選んだんだ。」

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