月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
王を継ぐ人が、オアシスの精霊に忠誠を誓う事で、その一族は自分達の宮殿を見つけにくくしてもらい、他の国から滅ぼされずに、ずっと生き続けてこられたのだ。

「オアシスの精霊は、俺を拒否していた。その後クレハから、『もう忠誠を誓う必要はない。』と言っていたと聞いた。」

「そうです。もう、私の力は無くても、あの人達は大丈夫だからって言ってました。」

「それなのに、なぜ力が無くなっていくのは、我々一族ではなく、オアシスの精霊の方なのか。それとも、緑のペンダントの色が鈍くなっているのは、オアシスの精霊の力とは関係ないものなのか。やはり、一度オアシスを訪ねてみなければ、分からないな。」

「はい……」

そうだ。

もし本当にオアシスの精霊に関係しているのだったら、一族の血を引く、ジャラールさんやネシャートさんへ何か影響はないんだろうか。

少なくても、ジャラールさんは変わってない様子だけど……

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