月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
そして私は、ある言葉を思い出した。

「ジャラールさん。」

「ん?」

「確か一族に何か影響があるとしたら、女の方からだって聞きました。ネシャートさんは、最近変わった事とか、なかったんですか?」

「ネシャートとは、ずっと手紙のやりとりをしていた。特に変わった様子はなかったと思う。だがあくまで、手紙上だからな。そこには書かない変化があるかどうかは、本人に会ってみなければ……」

益々、ジャラールさんを悩ませてしまったかな。

単純に、オアシスの精霊に何かあれば、私がこの世界に来る事ができなくなってしまうって言う心配だけだったのに。

「それにしても、クレハは親切だな。」

「私が?」

「その緑のペンダントの色が鈍ったのを見て、我々の事を心配してくれたのだろう?」

おっと。

話が別な方に行っているぞ。

これは修正しておいた方がいい?

「……そうではなかったのか?」

そしてジャラールさんも、気づくのが早い!

< 236 / 354 >

この作品をシェア

pagetop