月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
えっ?

ナディアさん、ジャラールさんの事好きな癖に、背格好が似ているだけで、偽物だって気づかなかったの!?

そして、久々に登場する、ジャラールさんとハーキムさんのBL。


『私を置いて行くなんて。寂しいではないですか。』

『すまなかったな。ハーキム。』

だんだん顔が近づいて行く二人。


いかんいかん。

こんなの、腐女子がする事だ。

私は頭の上を、右手でパタパタと払った。

「クレハ?どうかしたか?」

「はははっ!何でもないんです!」

まさか有らぬ事を想像してましたなんて、言えないよ。


そんな会話をジャラールさんとしている間、ハーキムさんは駱駝から降りた。

「クレハ。」

「は、はい!」

ハーキムさんに、何か言われる!

私は身構えた。

「昨晩はすまなかった。」

「えっ?」

そしてハーキムさんは、私に頭を下げた。

あの、ハーキムさんが!?

「……余計な事を言ってしまった。忘れてくれ。」

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