月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「おかしい。オアシスの水が、減っている……」

「えっ?」

ジャラールさんは、走ってオアシスへ近づいた。

それに付いて行くと、愕然とする。

前に来た時よりも、オアシスの水位が半分になっているのだ。

「どうしてだ……精霊の力で、オアシスの水はひえあがる事はないと言われているのに……」

「やっぱり、精霊の力が弱くなっているの?」

するとジャラールさんは、衣服を脱いで、水の中に入って行った。

「クレハ。俺が一度潜って見てくる。荷物を頼む。」

「はい。」

私が返事をすると、ジャラールさんは、スーッと水の中に潜っていった。

しばらくして、緑のペンダントを見たけれど、相変わらず鈍い色をしている。


ねえ、どうしたの?

精霊さん。

あなたの身に、何があったの?


そして、潜ってから10分程経って、ジャラールさんは水面に戻ってきた。

「ジャラールさん!どうでした?」

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