月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
そう言おうと思っても、声にならず、口から泡が出るだけだった。
『原因は分かっています。私を守っていてくれた一族が、滅びてしまった事です。』
私を守っていた?
精霊があの一族を守っていたのではなくて?
オアシスの精霊は、私が思っている事が分かるみたいで、寂しく笑った。
『一番最初に訪れたのは、違う土地から移って来た、一族の先祖達でした。このオアシスを気に入ってくれ、わざわざ、この近くに一族の宮殿を建ててもよいかと、聞いてきたのです。』
なんだか胸が切なくなってきた。
『宮殿を建てる事を許して貰えるのであれば、未来永劫、我が一族はあなたの事を奉ろうと、一族の長は言ってくれました。』
決してオアシスの精霊は、自分が神だなんて、思ってなかったんだろう。
『私はずっと昔から、一人このオアシスを拠り所にしていた形無き者です。そんな私を奉ってくれる等、思ってもみない事でした。』
『原因は分かっています。私を守っていてくれた一族が、滅びてしまった事です。』
私を守っていた?
精霊があの一族を守っていたのではなくて?
オアシスの精霊は、私が思っている事が分かるみたいで、寂しく笑った。
『一番最初に訪れたのは、違う土地から移って来た、一族の先祖達でした。このオアシスを気に入ってくれ、わざわざ、この近くに一族の宮殿を建ててもよいかと、聞いてきたのです。』
なんだか胸が切なくなってきた。
『宮殿を建てる事を許して貰えるのであれば、未来永劫、我が一族はあなたの事を奉ろうと、一族の長は言ってくれました。』
決してオアシスの精霊は、自分が神だなんて、思ってなかったんだろう。
『私はずっと昔から、一人このオアシスを拠り所にしていた形無き者です。そんな私を奉ってくれる等、思ってもみない事でした。』