月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
今回いろんな人に、俺の側にいろって言われて分かった。

私が本当に側にいたいのは、誰でもないジャラールさんだけだって。

「ナーデルさんと同じように、私も初めて心から側にいたいって思った人だから。」

うん。

言い切った。

「ううううっ。」

だから、なんで泣くのかな。


「大体ナーデルさんみたいに、かっこいい人だったら、女なんて黙ってても寄ってくるでしょう。」

「そんな者などいない。女は皆、我に近づかぬ。」

おっと。

もはや、美少年過ぎて近づけないタイプ?

「まあまあ。だったらまた好きな人、見つければいいじゃない?」

「嫌だ。我はクレハがよい。」

「駄々をこねないで下さい。子供みた……」

そこまで言って、私に一つの考えが浮かぶ。

「……ナーデルさんって、いくつですか?」

「聞いてどうする。」

「いや、どうもしないんですが。」


だって気になるんだもん。

ナーデルさん、言ってる事がどんどん幼稚化してるし。

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