月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
それもなんか、複雑な気持ちになるな。

「お妃様は、貿易が盛んな国から来たのだけれど、ヘサーム様と結婚した時は、まだ10歳だったんですって。」

「10歳!?」

まだ子供じゃん!

「ヘサーム様も12歳だったと言うから、妻というよりは子供の頃からの知り合いとしか、思えないそうよ。」

ううっ。

そんな内情、教えられても困る。

「お妃様も可哀想よね。お生まれになった国よりも、結婚先の国の方がもう長いって言うのに、相手のヘサーム様が乗り気じゃないから。」

なんか、どっかで聞いた話だな~。

政略結婚って、まさにそんなイメージがする。

それは逆に、ジャラールさんとネシャートさんは、お互い愛し合っているんだよね?

二人だって子供の頃から、一緒にいるのに?

ん?


そんな事を考えていたら、また上からドォーンという音が聞こえてきた。

「これって……爆弾の音なんじゃないかしら。」

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