月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
タンナーズさんは、震えている私を、抱き締めてくれた。

「お二人を信じよう。大丈夫だよ。」

先に行ってしまった三人は、もう宮殿へ着いたのかな。

早く王様とネシャートさんを、助ける事ができればいいけれど。

その後も、私とタンナーズさんは、裏道を進み続けた。

その間も、聞こえる爆発の音。

「これだけ攻撃にあっても、全く崩れる気配がないって、この裏道、相当頑丈にできているんだね。」

タンナーズさんが、裏道の天井を見ながら言った。

「最悪の場合、宮殿に入らないで、この裏道に潜んでいた方がいいかもしれないよ。」

「うん……」

私よりもタンナーズさんの方が、こういう経験が多いみたい。

今はタンナーズさんの言う通りにするしかない。


「ほら、出口が見えてきた。」

タンナーズさんが指差した場所に、宮殿の扉が見えてきた。

「クレハ、ここで待っていて。私が最初に見てくるよ。」

「うん。」

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