月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
タンナーズさんは、タタタッと駆けて行くと、扉を少し開けた。

しばらくして扉を閉めて、私の元へ戻ってくる。

「この周りはまだ壊れていないみたい。でも、奥の方は埃が舞っていた。この周りも直に、攻撃に遭うだろう。やっぱりここにいた方が……」

私はタンナーズさんの腕を掴んだ。

「タンナーズさん。それでも、私を宮殿に行かせて!どうなっているか、この目で直接見てみたいの。」

「クレハ……」

「私、少しの間だけど、この宮殿で暮らした事があるの。だからお願い。どうしても力になりたい!」

私の必死の訴えが効いたのか、タンナーズさんは難しい顔で、頷いてくれた。

「その代わり、私の側を離れないって約束してくれる?」

「うん。」

「よし!行こう!」

私とタンナーズさんは、宮殿への扉を開けた。

明るい廊下に出たけれど、それと同時に爆発音は、もっと大きく聞こえてくる。

「こっちよ!」

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