月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
昼間だから灯りは点いていないのはいいとして、それにしても暗すぎない?

「こういう道が、案外大広間に繋がってたりするんだよ。」

「ええ?」

半信半疑だったけれど、もう進める道はここしかないから、私とタンナーズさんは、走り出した。

「随分長い廊下だね。」

曲がり角も見えない程に、長い廊下。

「でもこっちへ来てよかったかもよ?」

「本当?」

「ああ。こっちは攻撃を受けていない。味方が食い止めているのか、もしくは敵も攻撃出来ない程、大事な場所なのかってところかな。」

タンナーズさんの分析能力に、頭が下がる。

「なんでタンナーズさん、そんなに詳しいの?」

「半分は経験に基づいた勘さ。あとの半分は、ヘサーム様からの入れ知恵。」

「へええ……」

なんか、この悲惨な世界を、強い意思で生き抜いている!って感じするな。

日本は平和過ぎるのかも。

「クレハ。角に着いたよ。」

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