月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「急ごう、ハーキム。ヘサーム王子の援軍が直、ここに来てくれる。好機は今しかない。」

「了解。兵士を連れて来ます。」

「ああ。」

返事をしたハーキムさんは、直ぐにまた階段を駆け降りて行く。

こうして見ると、ハーキムさんって、すごい人だなって思う。

「ところで王様は?」

「ああ、見つけ出した。大広間のいらっしゃる。」

「そうなんだ。よかった。」

じゃあ後は、ネシャートさんを助けるだけなんだ。


ああ。

ネシャートさんも無事でいて!


そして私が祈っている間、ジャラールさんは王様の元へ。

「我が王。ネシャート王女の居場所の検討がつきました。」

「おお!それはよかった。ここは私に任せて、早くネシャートを助け出してやってくれ。」

「はっ!」

そこで兵士を連れたハーキムさんと合流し、ジャラールさんは、階段の上まで一気に駆け上がっていった。

「この上だ。」

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