月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「すまない。捨てたつもりはなかった。成年になって王族の仕事が急に舞い込んできたのだ。会いたくても会えなかった。そのうちアリアがいる劇団も、この国を去ったと聞いて、どうする事もできなかった。」
「なんだよ……なんだよ、それ……行き違ったって……言いたいのかよ……」
涙をボロボロ流しながら、ナーデルさんは、力なくジャラールさんを叩いていた。
ただそれを、じっと受け止めていたジャラールさん。
側にいた私とハーキムさんは、それを止める事もできずに、ただただ見守っていただけだった。
「ん?そう言えば……」
私はある重要な事に気づいた。
「ナーデルさん、まさかまだ13歳だったの!」
べそをかきながらナーデルさんは、こっちを向いた。
「ああ、そうだよ。だからどうした。」
「だからどうしたって、私、同じ年だと思ってた。」
「それはクレハが勝手にそう思っただけだろ!バーカ!」
「なんだよ……なんだよ、それ……行き違ったって……言いたいのかよ……」
涙をボロボロ流しながら、ナーデルさんは、力なくジャラールさんを叩いていた。
ただそれを、じっと受け止めていたジャラールさん。
側にいた私とハーキムさんは、それを止める事もできずに、ただただ見守っていただけだった。
「ん?そう言えば……」
私はある重要な事に気づいた。
「ナーデルさん、まさかまだ13歳だったの!」
べそをかきながらナーデルさんは、こっちを向いた。
「ああ、そうだよ。だからどうした。」
「だからどうしたって、私、同じ年だと思ってた。」
「それはクレハが勝手にそう思っただけだろ!バーカ!」