月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「テラーテをナーデルの側近として召し抱えよう。どうだ?これなら、ナーデルも寂しくはないだろう。」

「王様……」

テラーテさんは、何度も何度も、王様に頭を下げていた。

「我が王。感謝致します。」

ジャラールさんも、王様に頭を下げる。

「なに。ジャラールの息子であれば、我が孫も同然だからな。」

そしてナーデルさんはと言うと、あまりの展開の早さに、ボーッとその様子を見ていた。

「よかったね。ナーデルさん。」

嬉しそうにナーデルさんに近づくと、目をぱちくりさせている。


「ふふふ。ジャラールさんとナーデルさんが親子って事は、私とナーデルさんも、いつか義理の親子になるんだね。」

「なにっ!」

ナーデルさんは、急に後ずさりを始めた。

「4歳しか離れていない母親だなんて嫌だ!しかも初恋の相手が母親なんて、もっと嫌だ!」

「嫌だって言われても、仕方ないじゃん。」

「うわああ!誰か~!」

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