月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
次の日から私は、学校へ復活した。

「ご迷惑おかけしました。」

私はときわと光清に、頭を下げた。

「迷惑だなんて、これっぽっちも思ってないよ。」

ニコニコと優しい言葉をくれる光清。

砂漠の男性達に、次から次へと口説かれた私には、どうしても下心があるようにしか、聞こえない。

「ねえ、光清。」

「ん?」

「光清の目的は何?」

「はあ?目的?」

光清の目が点になる。


「私の体?それとも心?意表をついて結婚?」

それを聞いた光清は、ズサッと後ずさりをする。

「く、く、紅葉が……更に大人になっている。」

あれだけ女に慣れている光清が、私を怖がっている。

もしかして私、はっきり言い過ぎた?


「はいはい。高校生の男の子は、純情ですからね。はっきり体とか、心とか言えないじゃない?」

代わりにときわが答えてくれた。

「なるほどね。どっちかじゃなくて、どっちもって事?」

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