月夜の砂漠に紅葉ひとひらⅡ【完】
「その……王子様とどうなった?」

光清の真剣な顔。

うう……、言いにくい。

「お願いだ。本当の事、教えてくれ。」

これはやっぱ、嘘ついたらダメだよね。

「……将来、結婚する事になった。」


ときわと光清は、全身でショックを隠しきれなかった。

「け、け、結婚!?」

どちらかと言えば光清が、ショックで。

「よかったじゃあああああん!」

ときわが、嬉しさのあまり、興奮していた。

「うん!よかったよおおおおお!」

私は案の定、ときわと手を取り、喜び合った。

「いやあ、まさか本当に付き合えるとは、思ってなかったよ。」

「えっ?ときわ?」

「一発逆転だね。さすが紅葉!私の見込んだ女だよ!」

そう言われても、嬉しいんだなか、分かんない。


その一方で、光清は魂が抜かれたように、ボーッとしている。

「結婚……紅葉が結婚……」

ごめんね。光清。

私は申し訳なさそうに、手を合わせた。

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