痛くしないで!~先生と始める甘い治療は胸がドキドキしかしません!~
 わかったことがひとつだけある。

 百合は悲しいかな、けれど現実に向き合うべく整理してわかったことを受け入れるのである。

(私と先生は……付き合ってない!)

 言葉にだけ囚われている百合はそう結論づけた。

 漫画やアニメでもきちんと思いを伝えるのがマスト、大事な言葉を伝えずにいて勘違いやズレが起きてじれじれコースになるのはデフォ、それならば自分たちにそれが起きてしまうとこれは二次元ではなく三次元……結果破局!

 そうなっては困る。
 百合は三嶌と繋がれた糸を切りたくはなかった。それは……好きだからだ。


(先生に今日ちゃんと好きって言おう)


 大人の恋の関係をはっきりさせるには言葉が必要である。百合はそう解釈し、予約している病院へと小走りで向かうのだった。
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