痛くしないで!~先生と始める甘い治療は胸がドキドキしかしません!~
「いらっしゃい」
「おお、お邪魔します」
「道、迷わなかった?」
「はい。とても綺麗な住宅街で感動してます」
脱いだ靴を丁寧にそろえて百合がそんな言葉を言うので三嶌はフッと微笑んでいる。
「病院とも近いんですね」
つまり駅までも近い。それでも少し路地を抜けたら閑静な住宅街である。駅から見えていた連なるマンションを遠目に見ていた頃は、こんなマンションに誰が住むんだろう~などと他人事のように思っていたものだ。やはりこういう高級住宅街にはそれ相応のスペックを持つ富裕層が住むらしい。百合は一気に疑問が解決した。
そして訪れた三嶌の部屋もとても整い綺麗なマンションだった。見た目が整った人間の周りも当然整っているのかと、またそこにも納得する。ただ病院とは明らかに違いがあった。
(……なんか、なんか……いい匂いがそこはかとなくするぅぅー!)
消毒液の匂いなど一切しない。香り立つこの匂いはなんだろう。清潔感溢れるシトラスベースの香りがして三嶌が放つ大人の色気によくマッチしている。匂いだけでトキメク、なのに目の前にいる三嶌はいつも着ているスクラブではない。薄手のニットをゆるっと羽織りナチュラルなグレートーンに全身を包んでいた。
現実を確かめたくて来た百合だったが余計に妄想が暴走している気がしてならないのであった。
「おお、お邪魔します」
「道、迷わなかった?」
「はい。とても綺麗な住宅街で感動してます」
脱いだ靴を丁寧にそろえて百合がそんな言葉を言うので三嶌はフッと微笑んでいる。
「病院とも近いんですね」
つまり駅までも近い。それでも少し路地を抜けたら閑静な住宅街である。駅から見えていた連なるマンションを遠目に見ていた頃は、こんなマンションに誰が住むんだろう~などと他人事のように思っていたものだ。やはりこういう高級住宅街にはそれ相応のスペックを持つ富裕層が住むらしい。百合は一気に疑問が解決した。
そして訪れた三嶌の部屋もとても整い綺麗なマンションだった。見た目が整った人間の周りも当然整っているのかと、またそこにも納得する。ただ病院とは明らかに違いがあった。
(……なんか、なんか……いい匂いがそこはかとなくするぅぅー!)
消毒液の匂いなど一切しない。香り立つこの匂いはなんだろう。清潔感溢れるシトラスベースの香りがして三嶌が放つ大人の色気によくマッチしている。匂いだけでトキメク、なのに目の前にいる三嶌はいつも着ているスクラブではない。薄手のニットをゆるっと羽織りナチュラルなグレートーンに全身を包んでいた。
現実を確かめたくて来た百合だったが余計に妄想が暴走している気がしてならないのであった。