痛くしないで!~先生と始める甘い治療は胸がドキドキしかしません!~
 三嶌は目の前にいる。

 二次元やAIが創り出したものじゃない、三次元にいる生身の人間で百合に熱を痛みを与えてくれる存在であると。

「もっと信じさせて……夢じゃないって」

「痛みは……感情なんだよ。気持ちのサイン、だから百合自身がいくらでも痛みを気持ちで置き換えればいいんだよ?」

 百合の足に三嶌の手が触れて膝を立てられたと思ったら足の間を三嶌の体が割って入り込んでくる。

「痛い思いなんかさせたいわけないだろう? 大事にして、甘やかせたいよ、百合のこと」

「んっ」

 膝上に、太ももにと三嶌の唇が落ちてくる。羽が触れるように軽い口づけなのに百合は敏感に身体を震わせ始める。指先が百合の指に絡んできてきゅっと握られたらそれだけでまた百合の胸も締め付けられる。

 その胸の締め付けさえ痛みに感じる、でもこれが三嶌の言う”感情”なのかと。

 それならきっとこの痛みはやはり嬉しいに変えられる。

「もうずっと、大事にされてるっ……」

「まだもっと、これから大事にするの」

 その言葉に百合が息を飲んだ。それを当然見逃さない三嶌は百合の唇にちゅっと触れて囁いてくる。

「ゆっくり……百合の身体全部愛していい?」

「……え?」

「痛いなんか、ひとつも感じないくらい……百合のこと愛させて?」
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