痛くしないで!~先生と始める甘い治療は胸がドキドキしかしません!~
百合は一瞬何が起こったのかわからなかった。
くちびるの感覚はない。とにかく柔らかいなにか生温かいものがくちびるに触れた。わかったのはそれくらいでそれが何だったのかまでたどり着けない。
そして三嶌の顔がスッと離れていく。
(……いまの、なに?)
放心状態の百合は目の前の三嶌を見つめたまま固まった。そんな百合に三嶌はニコッと微笑む。その笑顔に微笑み返す余裕は百合にはなかったが。
「覚悟は抜歯のことだけじゃないよ?」
「え?」
「僕ねぇ、結構愛が重い方らしい」
(え?)
三嶌はニコニコと微笑んでサラッと言うのだ。
「まずは口の中、ここはもう僕のものだよね?」
(僕のもの? って?)
呆気に取られて脳内で三嶌の言葉を復唱している百合をまるで無視するように、三嶌は長い人差し指で百合の口周りを円を描くようにくるりと回してそんなセリフを吐いた。
その指の動きを目で素直に追ってしまった百合。その指が目の前で止まったらそのまま手がそっと頬を包んできた。
(――え)
「次はどこを暴いていこうかな。心かな、身体かな……楽しみだな」
「あ、の、せん、せ……」
百合はなんとなく異変を感じたがそれよりも事態についていけない。
「逃がさないよ? 言ったよね? 僕が全部受け止めてあげるって」
くちびるの感覚はない。とにかく柔らかいなにか生温かいものがくちびるに触れた。わかったのはそれくらいでそれが何だったのかまでたどり着けない。
そして三嶌の顔がスッと離れていく。
(……いまの、なに?)
放心状態の百合は目の前の三嶌を見つめたまま固まった。そんな百合に三嶌はニコッと微笑む。その笑顔に微笑み返す余裕は百合にはなかったが。
「覚悟は抜歯のことだけじゃないよ?」
「え?」
「僕ねぇ、結構愛が重い方らしい」
(え?)
三嶌はニコニコと微笑んでサラッと言うのだ。
「まずは口の中、ここはもう僕のものだよね?」
(僕のもの? って?)
呆気に取られて脳内で三嶌の言葉を復唱している百合をまるで無視するように、三嶌は長い人差し指で百合の口周りを円を描くようにくるりと回してそんなセリフを吐いた。
その指の動きを目で素直に追ってしまった百合。その指が目の前で止まったらそのまま手がそっと頬を包んできた。
(――え)
「次はどこを暴いていこうかな。心かな、身体かな……楽しみだな」
「あ、の、せん、せ……」
百合はなんとなく異変を感じたがそれよりも事態についていけない。
「逃がさないよ? 言ったよね? 僕が全部受け止めてあげるって」