痛くしないで!~先生と始める甘い治療は胸がドキドキしかしません!~
「とりあえず、束縛やめましょ?」
旭に宥めるように言われて三嶌は少しだけムッと言い返す。
「してない」
「なら首輪捨てましょ?」
「……」
「首輪はやばいです。いろんな意味でやばいです。言い訳できないですから。最悪プレイの一環……で、なんとか誤魔化せますけど先生そういう趣味じゃないでしょ?」
「……」
「鎖も捨てましょ。監禁はもうダメです、人権侵害です。信用を失います、やめてください」
「したことないよ」
「物があるのがもうだめです。いつかしますよ、なに目的で置いてるのか聞きませんが、そのうち使ってますよ。だから使う前に捨てましょう、ね? 俺、先生が犯罪で捕まるのは辛いっす」
「……犯罪者にしないでくれる?」
そんな会話を数年前にしていたな、と三嶌はぼんやり思い出す。
自分はそこまで理性を失うような人間ではないし、恋人の人権を奪うほどの執着さはないはずだ。
そう思っていた。
自分が数年後……犯罪者になる覚悟まで決めるほどの出会いが待っているとは思いもしなかった。
旭に宥めるように言われて三嶌は少しだけムッと言い返す。
「してない」
「なら首輪捨てましょ?」
「……」
「首輪はやばいです。いろんな意味でやばいです。言い訳できないですから。最悪プレイの一環……で、なんとか誤魔化せますけど先生そういう趣味じゃないでしょ?」
「……」
「鎖も捨てましょ。監禁はもうダメです、人権侵害です。信用を失います、やめてください」
「したことないよ」
「物があるのがもうだめです。いつかしますよ、なに目的で置いてるのか聞きませんが、そのうち使ってますよ。だから使う前に捨てましょう、ね? 俺、先生が犯罪で捕まるのは辛いっす」
「……犯罪者にしないでくれる?」
そんな会話を数年前にしていたな、と三嶌はぼんやり思い出す。
自分はそこまで理性を失うような人間ではないし、恋人の人権を奪うほどの執着さはないはずだ。
そう思っていた。
自分が数年後……犯罪者になる覚悟まで決めるほどの出会いが待っているとは思いもしなかった。