隠れ美少女とクール系男子
 支度が終わり階段を降り、リビングへと向かう。


「おはよう、愛笑」

「よく眠れたかい?」

「うーん? まあまあかな。おはよう」


 目をこすりながら席に着くと兄ちゃんの姿がないことに気づく。


「ねぇ、兄ちゃんは?」

「葵なら部活の朝練で学校に行ったわよ?」

「へぇ~こんな早いんだ」


 そしてさっきからニッコニコ顔で私を見つめるお父さん。ちょっと気持ち悪い。


「なに、お父さん? ジロジロ見て。変態ジジイみたいだよ」

「ひどい! 変態じゃないし、お口が悪い! ただ、制服姿が新鮮でいいな〜って思ってただけだし!」

「え、なんかキモい」

「ねぇ! いまガチトーンだったよね!? お父さん、泣いちゃう! うぅ……」

「はいはい。愛笑、そろそろいじめるのやめてあげて」


 お母さんからストップがかかってしまった。面白かったのに。


「愛笑!? 今、あからさまに残念がったよね……?」

「……愛笑。これ」
< 18 / 54 >

この作品をシェア

pagetop