隠れ美少女とクール系男子
 支度が終わり階段を降り、リビングへと向かう。



「おはよう、愛笑」

「よく眠れたかい?」

「うーん? まあまあかな。おはよう」



 目をこすりながら席に着くと兄ちゃんの姿がないことに気づく。



「ねぇ、兄ちゃんは?」

「葵なら部活の朝練で学校に行ったわよ?」

「へぇ~こんな早いんだ」



 そしてさっきからニッコニコ顔で私を見つめるお父さん。ちょっと気持ち悪い。



「なに、お父さん? ジロジロ見て。変態ジジイみたいだよ」

「ひどい! 変態じゃないし、お口が悪い! ただ、制服姿が新鮮でいいな〜って思ってただけだし!」

「え、なんかキモい」

「ねぇ! いまガチトーンだったよね!? お父さん、泣いちゃう! うぅ……」

「はいはい。愛笑、そろそろいじめるのやめてあげて」



 お母さんからストップがかかってしまった。面白かったのに。



「愛笑!? 今、あからさまに残念がったよね……?」

「……愛笑。これ」
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