どうも、魔導師様に拾われた幼女です!
ノアがまっすぐこちらを見つめてくる。
『魔道具を動かしてくれないか?』
「ぇ、でも…私には関係ないことだろうし…」
『頼む!』
「…ぅーん、仕方ないなぁ」
ノアが言っている魔道具とは、応接室に置いてある盗聴(言い方悪いけど)の魔道具のこと。
一般的に、屋敷に置いてある魔道具を操作できるのは、その屋敷の家族。
まぁ、ノアが言うならやるけど…。
仕方なく応接間の魔道具に魔力を流す。
相手は魔導師だし、すぐに気づくだろう。
だったら、思い切り驚かせばいい。
この屋敷には魔導師の知らない、母娘の血縁者がいることに。
応接室の魔道具に魔力の流したあと、戯れるように魔導師の体に魔力を絡ませる。
ほんのり魔力を残したまま、私は魔力を切った。
次の瞬間、ボロ屋に声が流れてくる。
『では先日の魔術試験の結果のご報告を始めたいと思います』
魔術試験・・・そうか、そういえば最近家庭教師の出入りが多かったような気がする。
『火、水、風、土・…加えて光、闇。すべての属性が特性0になります。水は出せるようですが、とても使えるものではなく…特性0とさせていただきました。そして会議の結果、魔術学園への入学は受けかねる、という結論に至りました。ご了承のほど、よろしくお願いいたします』
おぉう…なんか聞くの可哀想じゃないか?
異母姉も不憫だな、見初めてくれると思ってた相手に、自分の不出来さを通告されるなんて。
『そ、そんな…なにかの間違いでは?私は魔術学園に通っておりましたもの!』
後妻が慌てて口をはさむ。
しかし、魔術師は変わらない声色で言った。
『魔力の遺伝はあっても、魔術の遺伝は無いのです。誠に残念ですが…。では、私はこれにて失礼いたします。他家へのご報告もあります故』
その言葉が聞こえたとたん、私は魔道具を切る。
「ふぅ…なんかスカッとしちゃったかもしれない」
そう言いながらボロ屋を出てみる。
ちょうど魔導師が出てくるところだった。
どんな人なのかと来た時よりも覗いてみると。
「…っ」
バチっと目が合う。
そして魔導師は笑み、少しだけ魔力を飛ばしてきた。
私の体に絡みつく魔力。
うわ…私がさっきしたことのやり返しだな。
なんだか悔しくなった私は、馬車に乗ろうとした魔導師のほうにもう一度魔力を飛ばした。
そうすると、またお返しの魔力がとんでくる。
くぅ…絶対に勝てない。
相手は魔術一筋(?)だろうし、貧弱な私では勝てるはずがない。
私は諦めてボロ屋に帰った。
『魔道具を動かしてくれないか?』
「ぇ、でも…私には関係ないことだろうし…」
『頼む!』
「…ぅーん、仕方ないなぁ」
ノアが言っている魔道具とは、応接室に置いてある盗聴(言い方悪いけど)の魔道具のこと。
一般的に、屋敷に置いてある魔道具を操作できるのは、その屋敷の家族。
まぁ、ノアが言うならやるけど…。
仕方なく応接間の魔道具に魔力を流す。
相手は魔導師だし、すぐに気づくだろう。
だったら、思い切り驚かせばいい。
この屋敷には魔導師の知らない、母娘の血縁者がいることに。
応接室の魔道具に魔力の流したあと、戯れるように魔導師の体に魔力を絡ませる。
ほんのり魔力を残したまま、私は魔力を切った。
次の瞬間、ボロ屋に声が流れてくる。
『では先日の魔術試験の結果のご報告を始めたいと思います』
魔術試験・・・そうか、そういえば最近家庭教師の出入りが多かったような気がする。
『火、水、風、土・…加えて光、闇。すべての属性が特性0になります。水は出せるようですが、とても使えるものではなく…特性0とさせていただきました。そして会議の結果、魔術学園への入学は受けかねる、という結論に至りました。ご了承のほど、よろしくお願いいたします』
おぉう…なんか聞くの可哀想じゃないか?
異母姉も不憫だな、見初めてくれると思ってた相手に、自分の不出来さを通告されるなんて。
『そ、そんな…なにかの間違いでは?私は魔術学園に通っておりましたもの!』
後妻が慌てて口をはさむ。
しかし、魔術師は変わらない声色で言った。
『魔力の遺伝はあっても、魔術の遺伝は無いのです。誠に残念ですが…。では、私はこれにて失礼いたします。他家へのご報告もあります故』
その言葉が聞こえたとたん、私は魔道具を切る。
「ふぅ…なんかスカッとしちゃったかもしれない」
そう言いながらボロ屋を出てみる。
ちょうど魔導師が出てくるところだった。
どんな人なのかと来た時よりも覗いてみると。
「…っ」
バチっと目が合う。
そして魔導師は笑み、少しだけ魔力を飛ばしてきた。
私の体に絡みつく魔力。
うわ…私がさっきしたことのやり返しだな。
なんだか悔しくなった私は、馬車に乗ろうとした魔導師のほうにもう一度魔力を飛ばした。
そうすると、またお返しの魔力がとんでくる。
くぅ…絶対に勝てない。
相手は魔術一筋(?)だろうし、貧弱な私では勝てるはずがない。
私は諦めてボロ屋に帰った。