どうも、魔導師様に拾われた幼女です!
「…さて、きみの名前を教えてください」
魔導師は歩みを進め、ひとつの部屋に入った途端そう言った。
「え、っと…アメリア、です」
「アメリア…メリーと呼んでいいですか?」
「…は、はい。お兄さんは…?」
「私はリヴェルトナス。リヴェルですよ。この国で魔導師をしています」
「魔導師…」
やっぱり、そうだったんだ。
あれ、でも…。
「…あの、なんで私はここに連れて来られたんですか?」
まず疑問に思ったコトを訪ねると、魔導師…リヴェル様はニコリと微笑んだ。
「昨日、私の顔は見えました?」
「ぇ…はい」
目も合ったし、顔が見えたから『昨日の人だ』ってなったし。
「私も見えましたよ」
え、うん、そうだよね。
なんなんだろう、この人は…。
「その時にきみ…メリーのことが気になりまして。魔術試験は貴族全員が受ける決まりですが、きみは受けてないでしょう?なので一度は住み込みの使用人かと思ったのですが…魔道具を動かされて、なんとなく察したのですよ」
「…つまり?私に魔術試験を受けさせるために連れてきたってことですか?」
「いいえ?」
あれ、そこ即答なの。
「言いませんでしたか?『きみのこともらう』って。メリーはあの家で酷い扱いを受けているらしいですしね。是非とも私がもらいたいのですが…」
「え、あのぅ…」
「…いや、ですか?」
「そ、そうではないんですけど…私たち、初対面ですよね?そんな簡単に決めちゃっていいことなんですか?」
「…メリーは気にしなくていいのですよ。全部私が動きますからね。安心して私の傍にいてください」
あれ、なんかカッコいいかも…じゃなくて!
「まだ決まったことじゃ…。…あの、ほんとうにいい、んですか?」
「もちろん!…っと失礼、取り乱しました」
あの家に居ても、いいことはあまりない。
この家に居てもノアと一緒にいれるかもしれないし…。
「え、えと…私のお友達も一緒にいいですか…?」
「お友達?…神獣ですか?」
「…はい。やっぱり、駄目ですよね…」
「いえいえ、いいですよ。ですが姿が見えないので多少の不便はあると思うのですが…」
申し訳なさそうにリヴェル様が言い、彼はいい人なんだとすぐに分かった。
悪い人は魔導師にはなれないけど、それは犯罪とか法律上のものであって、性格は関係ないから。
実力が全ての世界に、優しさなんて通用しない。
「じゃ、じゃあ…ノア、リヴェル様と魔力共有してほしいな…なんて」
魔導師は歩みを進め、ひとつの部屋に入った途端そう言った。
「え、っと…アメリア、です」
「アメリア…メリーと呼んでいいですか?」
「…は、はい。お兄さんは…?」
「私はリヴェルトナス。リヴェルですよ。この国で魔導師をしています」
「魔導師…」
やっぱり、そうだったんだ。
あれ、でも…。
「…あの、なんで私はここに連れて来られたんですか?」
まず疑問に思ったコトを訪ねると、魔導師…リヴェル様はニコリと微笑んだ。
「昨日、私の顔は見えました?」
「ぇ…はい」
目も合ったし、顔が見えたから『昨日の人だ』ってなったし。
「私も見えましたよ」
え、うん、そうだよね。
なんなんだろう、この人は…。
「その時にきみ…メリーのことが気になりまして。魔術試験は貴族全員が受ける決まりですが、きみは受けてないでしょう?なので一度は住み込みの使用人かと思ったのですが…魔道具を動かされて、なんとなく察したのですよ」
「…つまり?私に魔術試験を受けさせるために連れてきたってことですか?」
「いいえ?」
あれ、そこ即答なの。
「言いませんでしたか?『きみのこともらう』って。メリーはあの家で酷い扱いを受けているらしいですしね。是非とも私がもらいたいのですが…」
「え、あのぅ…」
「…いや、ですか?」
「そ、そうではないんですけど…私たち、初対面ですよね?そんな簡単に決めちゃっていいことなんですか?」
「…メリーは気にしなくていいのですよ。全部私が動きますからね。安心して私の傍にいてください」
あれ、なんかカッコいいかも…じゃなくて!
「まだ決まったことじゃ…。…あの、ほんとうにいい、んですか?」
「もちろん!…っと失礼、取り乱しました」
あの家に居ても、いいことはあまりない。
この家に居てもノアと一緒にいれるかもしれないし…。
「え、えと…私のお友達も一緒にいいですか…?」
「お友達?…神獣ですか?」
「…はい。やっぱり、駄目ですよね…」
「いえいえ、いいですよ。ですが姿が見えないので多少の不便はあると思うのですが…」
申し訳なさそうにリヴェル様が言い、彼はいい人なんだとすぐに分かった。
悪い人は魔導師にはなれないけど、それは犯罪とか法律上のものであって、性格は関係ないから。
実力が全ての世界に、優しさなんて通用しない。
「じゃ、じゃあ…ノア、リヴェル様と魔力共有してほしいな…なんて」