どうも、魔導師様に拾われた幼女です!
「もうメリーは私のコですからね」
リヴェル様の言葉に口を挟んだのは、メイドのソフィアだった。
「リヴェルトナス様!私のコとは、私の子ですか!?それとも私の女ですか!?」
「すみませんソフィア、当てている字は違うのでしょうが、声に出すと同じなのですよ」
「では養子にとるということですか?それとも奥さ──」
「言わないでください、後者です」
な、なんの話をしてるんだろう…。
意味がわかってるのか、ノアは不機嫌そうに床に丸まった。
「ですがリヴェルトナス様…公爵令嬢からの求婚は」
「断りますよ。王太子殿下も協力してくれるみたいですし。もし駄目でも、彼女を第2妻にして娼館送りにします」
「どういうことです!?」
「彼女の性格上、メリーがいると必ず問題を起こすでしょう。もちろんメリーには害をなさないようにしますが。勝手に転ぶように仕向けるので、問題認定で娼館送りです」
ちょ、それはよくないような。
すごくいい笑顔で言ってるし、尊敬するような瞳でロドリゴさんたちがリヴェル様のこと見つめてるし。
それにたしか、公爵は侯爵のひとつ上で、基本的に逆らえないはず…。
あ、王太子殿下が協力してくれるんだっけ?
リヴェル様は魔導師様だし、王太子殿下とも交流があるのかな?
でもそんなことに王太子殿下を使っていいんだろうか。
贔屓だって貴族から反感買ったりとか…。
「あぁ、そうでした、忘れ物ですね。ノア、メリーを奥の部屋に連れて行ってくれますか?」
「…ん」
仔犬なノアが、リヴェル様に短く返事をして、私の足を頭で押してくる。
「はいはい、行くから押さないで」
大人しく従って奥の部屋に行くと、さっきまでいた部屋に防音の結界が張られる気配がした。
「あいつら、なにを話してるのか…。魔導師の結界くらい壊すのは容易いが」
「駄目だよノア、そんなことしたら追い出されちゃうよ」
まったく、好奇心旺盛というか、遠慮知らずというか。
「だが、なにか隠してるかもしれぬぞ?」
「いいの。ここはリヴェル様の家なんだから」
少しだけ残念そうな顔をするノア。
そのまま、ソファーに腰かける私の膝に乗ってくる。
「ノアもいい仔にしてるんだよ?」
そう言いながら白い毛並みを撫でてやると、ノアはすぐにうとうとしだした。
「おやすみなさい…私の騎士さん」
そう言うと、催眠術にかかったかのようにノアが眠りに落ちていった。
リヴェル様の言葉に口を挟んだのは、メイドのソフィアだった。
「リヴェルトナス様!私のコとは、私の子ですか!?それとも私の女ですか!?」
「すみませんソフィア、当てている字は違うのでしょうが、声に出すと同じなのですよ」
「では養子にとるということですか?それとも奥さ──」
「言わないでください、後者です」
な、なんの話をしてるんだろう…。
意味がわかってるのか、ノアは不機嫌そうに床に丸まった。
「ですがリヴェルトナス様…公爵令嬢からの求婚は」
「断りますよ。王太子殿下も協力してくれるみたいですし。もし駄目でも、彼女を第2妻にして娼館送りにします」
「どういうことです!?」
「彼女の性格上、メリーがいると必ず問題を起こすでしょう。もちろんメリーには害をなさないようにしますが。勝手に転ぶように仕向けるので、問題認定で娼館送りです」
ちょ、それはよくないような。
すごくいい笑顔で言ってるし、尊敬するような瞳でロドリゴさんたちがリヴェル様のこと見つめてるし。
それにたしか、公爵は侯爵のひとつ上で、基本的に逆らえないはず…。
あ、王太子殿下が協力してくれるんだっけ?
リヴェル様は魔導師様だし、王太子殿下とも交流があるのかな?
でもそんなことに王太子殿下を使っていいんだろうか。
贔屓だって貴族から反感買ったりとか…。
「あぁ、そうでした、忘れ物ですね。ノア、メリーを奥の部屋に連れて行ってくれますか?」
「…ん」
仔犬なノアが、リヴェル様に短く返事をして、私の足を頭で押してくる。
「はいはい、行くから押さないで」
大人しく従って奥の部屋に行くと、さっきまでいた部屋に防音の結界が張られる気配がした。
「あいつら、なにを話してるのか…。魔導師の結界くらい壊すのは容易いが」
「駄目だよノア、そんなことしたら追い出されちゃうよ」
まったく、好奇心旺盛というか、遠慮知らずというか。
「だが、なにか隠してるかもしれぬぞ?」
「いいの。ここはリヴェル様の家なんだから」
少しだけ残念そうな顔をするノア。
そのまま、ソファーに腰かける私の膝に乗ってくる。
「ノアもいい仔にしてるんだよ?」
そう言いながら白い毛並みを撫でてやると、ノアはすぐにうとうとしだした。
「おやすみなさい…私の騎士さん」
そう言うと、催眠術にかかったかのようにノアが眠りに落ちていった。