王子と姫の溺れる愛
しばらくして……芽梨が疲れて眠ってしまい、部屋のベッドに寝かせた勇雄。
ベッド脇に腰掛け、芽梨の頭をゆっくり撫でていた。

ただ、静かで穏やかな時間だけが流れて……

部屋のドアのノックの音が響く。

「失礼致します。
只今琉王様から連絡があり………ん?」
矢澤が入ってきて、勇雄に知らせようとして気づく。

勇雄も、芽梨の隣で眠っていた。

(30分程で琉王様が来られるから、あと少しだけなら……)
矢澤はそれを切なく見つめ、ゆっくりドアを閉めた。


連絡通り30分後、琉王が姫坂邸に芽梨を迎えに来た。

「メグ!!」

「琉王さん!
遅くまで、お疲れ様です!」

駆け寄る芽梨を抱き締め、頬を擦り寄せる琉王。
「はぁ…会いたかったよ…
ほんと、会いたすぎて死にそうだった……」

「フフ…」
クスクス笑い、芽梨も琉王に擦り寄る。

そして向き直り「はぁ…ダメだ…我慢出来ない!」と言い、芽梨を抱き上げた。

「え!?る、琉王さん!?」

「今日は、ここに泊まらせてもらおう!
もう…家に帰る時間も惜しいくらいに、すぐにメグを抱きたいんだ……!」

そう言って、芽梨の部屋に向かった。
部屋に入り内鍵を閉める。

そして芽梨をベッドに優しく下ろし、組み敷いた。

「メグ、好き、好き、大好きだよ……!」
そう言って口唇を塞ぐ。

「んん…ぁ…琉王さ…待ってくださ……
私、まだお風呂入ってない…」

「問題ないよ。
大事なのは、メグそのモノだから!」

「それよりも、見てほしいものが……」

「何?」

「私、イメージチェンジを……」

「あぁ…お兄さん好みのファッションでしょ?
琥珀から連絡が来たよ。
琥珀が珍しく凹んでてね(笑)
メグを傷つけたってさ」

「え?あの、それは……」

「うん、わかってるよ。
“僕のために”頑張ってくれたんでしょ?
ありがとう!嬉しいよ!とっても」

「良かった…!」

「でも僕は、そのままのメグが良いな!」

「え?」

「僕のためにイメチェンしてくれるメグももちろん大好きだし、実際とっても綺麗だと思う。
でもそのままの可愛くて、ピュアで、僕を真っ直ぐ見て信じて、頼ってくれるメグが良い!
背伸びなんかしなくていいんだよ?
急いで大人にならなくていい。
そのままのメグでいて?」

「琉王さん…//////」

微笑み口唇を寄せる。
また口唇が重なって、何度も抱き合った。


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