初恋の君は冷徹皇太子 ~政略結婚から始まる溺愛生活~
私はマルセラの言葉に、胸が詰まった。

ミレイユともどんな結婚生活がいいか話した事もあった。

「私の家はもう、両親とも話がしない仲なの。」

「それは寂しいわね。」

「お父様は、愛人を囲っているわ。お母様にはもう愛情がないみたい。愛のない生活なんて耐えられない。」

そう、何が嫌だって、愛のない生活は嫌。

アレクシスが、マルセラの言う通り冷徹で冷たい人だとしたら、私は愛されるのかしら。


「可哀そうに。リディア、これからの人生を想像して寂しく思っているのね。」

「お母様。でも、私は大丈夫です。無事、皇太子妃のお役目を果たしてごらんに入れます。」

「ああ、リディア。なんてたくましい。」

そう言ってお母様は、また私を抱きしめてくれた。

「いい?この結婚の話は、良縁よ。きっと皇太子はリディアだけに優しくしてくれるわ。」

「そうかしら。」

「夫婦とはそういうものよ。」

お母様の言葉に、少しほっとする。

「私、アレクシスに愛されるように、頑張るわ。」

私は、お母様の腕をぎゅっと掴んだ。
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