婚約者が妹と結婚したいと言ってきたので、私は身を引こうと決めました
思わず私はクリフの前に歩み寄った。

「ベンジャミン王は、私が幽閉されていると知り、助けに来てくれたのよ。」

そう伝えると、クリフの表情が一瞬硬くなったのを感じた。


「アーリンを助けに来るため?」

クリフが低く問いかける。

「そうだ。アーリン嬢は私の友人だからな。」

ベンジャミン王は穏やかに答えた。

その言葉に、クリフは高らかに笑い声をあげた。

「ただそれだけのことか?」

ベンジャミン王はすぐに立ち上がり、クリフの前に堂々と立った。

「ただそれだけ?友人が幽閉されているのに、それだけで終わると思うのか?」

二人の目が鋭く交錯する。

私はその緊迫した空気に胸が締めつけられた。

友として、国王として、それぞれの誇りがぶつかり合っているのがわかった。
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