婚約者が妹と結婚したいと言ってきたので、私は身を引こうと決めました
クリフの謝罪に、私は胸の奥がじんわりと温かくなった。

国王としての威厳を保ちながらも、素直に過去の過ちを認める彼の姿に、少しだけ昔の優しさが戻ってきた気がした。

「王妃との確執で、昔の愛を思い出した。だがもうアーリンは変わっていた。新しい恋を見つけていた。それにイラついてしまった」

クリフは正直に告げる。

「クリフ……」

私はその言葉に静かに頷いた。

「もうアーリンに強引な手段はとらない。これでどうだ?」

クリフの言葉には覚悟がこもっていた。

ベンジャミン王はさらに一歩近づき、その瞳は真剣そのものだった。

「言いたい事はそれだけか。」

私はその二人の間で、未来への希望とまだ見ぬ試練を感じていた。

「まだ、足りないか?」

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