婚約者が妹と結婚したいと言ってきたので、私は身を引こうと決めました
「本当にアーリン嬢は大したものだ。」

ベンジャミン王が私の肩をしっかりと掴んだ。

その温かさに、思わず心が震えた。

「その通りだ。」

クリフも笑みを浮かべながら、私の背中を力強く叩いた。

その二人の目には、誇りと感謝が宿っているように見えた。

「どうして私が?」

思わず問いかけると、二人は顔を見合わせて笑い合った。

「二つの国を友好に導いたのだからな。」

ベンジャミン王の言葉に、胸が熱くなった。

「さすがは私の婚約者。王妃になってもおかしくない人だ。」

クリフの優しい言葉に、私は顔を真っ赤にして照れてしまった。

二人の間にある固い絆と信頼。

それを感じながら、私はこれから先の未来に希望を抱いた。

私の存在が、国と人々の架け橋になれるのなら、それ以上の喜びはないと思った。
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