年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない
「鷹野様、お待ちしておりました。本日はお母様のご指示で、お部屋のご案内をさせていただきます」
「急に無理を言って申し訳ありません」
今まで私と話していたときの砕けた雰囲気はなく、落ち着きのある穏やかな口調だったが、同時に彼の持つオーラも感じられる。そんな横で、私も慌てて頭を下げた。
「奥様は、楽しそうに物件を選ばれておりました。ご案内できて光栄です」
その話を聞きながら、私は心の中でお義母様の姿を思い浮かべた。確かに、あの明るい笑顔で楽しそうに物件を見ている様子が想像できる。
担当者に案内され、エレベーターで上の階へと向かい、部屋に到着した。
扉が開けられると、広々とした玄関が現れ、そのまま廊下の突き当たりのドアを開けると、メゾネットタイプの開放的な空間が広がっていた。半分吹き抜けになっているため、大きな窓から差し込む自然光が、より一層明るい雰囲気を作り出している。
「わぁ……」
思わず息を呑み、声を上げてしまう。