年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない


部屋の中は、高級感の中にも温かみのある空間で、床には美しいオーク材の無垢フローリングが敷かれ、壁には木目が優しいアクセントパネルが施されていた。

鷹野君は部屋を見回しながら、スーツのジャケットを脱ぎ、ソファに置いた。柔らかなベージュのファブリック素材のソファは、見るからに座り心地が良さそうだ。

リビングとダイニングが一続きになった開放的な空間には、天井にシーリングファンが回っている。窓からは柔らかな自然光が差し込み、落ち着いた雰囲気を作り出していた。

キッチンは、リビングの温かみとは対照的に、白とステンレスのコントラストが美しい洗練されたデザインだ。広々としたカウンターには最新の設備が整い、料理好きには理想的な空間に思えた。

「意外だな」
呟くように聞こえた鷹野君の声に、私は「なにが?」と首をかしげた。

「母さんって、かわいらしいものとかピンクが好きだから、少し覚悟してた」
苦笑しながらそう言い、鷹野君はキッチンのカウンターに手を触れた。
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