年下敏腕パイロットは想い焦がれた政略妻をこの手で愛して離さない
「ずっと離れずに隣にいればいいな」
「そうだね」
そう答えてから、私は奏多くんの腕に自分の腕を絡めた。
そして、パーティー会場に入ると、奏多くんと一緒に入ってきた私に、一気に注目が集まる。
噂もあっただけに、驚く人々の視線を受けつつ、彼の隣にいた。
社長の挨拶や年間表彰などがつつがなく行われる中、お義父様が咳払いをした後、口を開いた。
「身内のことで申し訳ないが、ひとつ報告させてもらう。私の息子の奏多が、若林望海さんと結婚をした」
はっきりと告げられたその言葉に、驚く人たちも多くいた。
「二人とも、こちらへ」
その言葉に、私は奏多くんと視線を交わし、並んで壇上へと上がった。そのときだった。
「皆さん、違うんです!」
突然の声。
そこに立っていたのは、沙羅だった。