王太子の婚約破棄で逆ところてん式に弾き出された令嬢は腹黒公爵様の掌の上【短編】
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それから間もなくして、ディアナとアルベルトは正式に夫婦となった。
「上手くやったな」
アルベルトの親友のギュンター侯爵は皮肉めいた笑みを零す。
「何のことだ」
アルベルトは涼しい顔をして書類仕事を続けていた。
「よく言うよ。ディアナ伯爵令嬢と結婚するために、エドゥアルト王太子に女を近付けたり、シャルロッテ侯爵令嬢の後ろ盾を固めたり……」
「たまたまだ」
「はっ。お前は昔から欲しいものは必ず手に入れていたからなぁ。お〜怖っ。絶対に敵に回したくないね」
アルベルトは肯定するかのように短く苦笑した。
「やっとディアナは私のものになった。絶対に他の者には渡さないよ。一生、離さない」


